ピエール・ドゥ・ラ・リューのレクイエム
ピエール・ドゥ・ラ・リュー レクイエム
ボ・ホルテン指揮アルス・ノヴァ
ラ・リュー(1460頃-1518)はジョスカン・デ・プレ同様フランドル楽派の作曲家のひとり。
このレクイエムはオケゲムのものに次いで(現存しているもので)古いとされている。
私はこの曲を初めて聴いたのは、中学生か高校生の頃、シャルル・ラヴィエ指揮パリ・ポリフォニーク・アンサンブルのLP。
その演奏はトロンボーンやハープ、フルートなどの楽器も取り入れ、
現在のフランドル楽派やルネサンス期のポリフォニーの演奏様式からすれば、まるでロマン派のような演奏であったが、温かみのある、フランドル音楽への憧憬とも感じ取れるいい演奏だった。
このホルテン指揮のアルスノヴァの演奏(1986年録音)はさすがに現代的な演奏に入るのかもしれないが、音楽はやはりラ・リューの音楽のぬくもりを感じさせる素晴らしい演奏。
音の構成はグレゴリオ聖歌の旋律が定旋律としていてシンプルなのだが、途中拍子が変わったり、編成が変わったりして、聴いていてちっとも飽きない。
久しぶりにこのディスクを聴いてゆったりと過ごしています。
ジョスカンも好きだがこのラ・リューの音楽も大好きだ。
- アーティスト: ピエール・ドゥ・ラ・リュー,シャルル・ラビエ,パリ・ポリフォニーク・アンサンブル
- 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
- 発売日: 1992/10/25
- メディア: CD