音を読む 本を聴く

イトウの音と本の綴織

愛知東海アカペラコンクールライヴ2016 高校生以下の部 聴きに行ってきました。

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高校生以下の部を聴いてきました。審査発表の前に帰ってきたので、結果はわかりません。

各演奏の後に審査員の先生が演奏、パフォーマンスについてコメントをされる形式で進められたので、演奏者、聴衆がその演奏について共有できたことが今回のイベントの最大の効果だったと思います。

例えば、ハーモニーにこだわる先生もいれば、立ち位置や見た目も大事と言われる先生もいる。

コメントについてダイレクトに演奏者が聴くことになるので、モチベーションは上がるのではないでしょうか。聴衆のこちらとしても、なるほど立ち位置、アイコンタクトまですべてが音楽の一つの要素でもあるんだという気づき、高校生の演奏だけでも十分得るものがありました。

それから演奏の質について。コンクールに参加するくらいだから大変な練習をしてきたのだろうけれど、元合唱人の私としてはコーラスの部分のハモってなさが気になってしまって仕方なかったです。時に現代音楽のような不協和音しか聞こえず、三善晃の合唱曲を失敗しちゃったみたいだったのがあったり、明らかに転調を意識していないな、というのがあったり、気になることはいろいろありました。中にはこれ大学生や社会人バンドでもここまで出来ないのでは?というすごいパフォーマンスも見られたのは大収穫。

なかなかアカペラやっていて識者から評価してもらえる状況って巡ってこないという現実もあるようで、それもまだアカペラ初心者の高校生がこのような場で聴いてもらえることって幸せじゃないかなと思います。

時間の都合で大学生・一般の部は聴けませんでしたが、刺激的なイベントになったのではないかと察します。

また来年も開催されることを願っています。今日も楽しい1日でした。