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イトウの音と本の綴織

ちんけな生き方にケチつける 今日の雑感

▶ここ数日下痢が続いて、今朝は胃がむかむかして気分悪かった。

▶ほっといても埒が明かないので、午後から胃腸科へ。

▶軽い胃腸風邪という診断。熱はないが、頭痛がある。

 

澁澤龍彦「快楽主義の哲学」読了。予想よりマイルドな内容だった。

 

快楽主義の哲学 (文春文庫)

快楽主義の哲学 (文春文庫)

 

 

マルキ・ド・サドの翻訳で有名だが、毒を読むなら「悪徳の栄え」の方がいいかも。

▶最近は「私ドMなんです」とか「俺どっちかっていうとSだよな」という言葉がフツーにされているが、私はこの人たちに、本当にそういう性癖があるのか!?と問い詰めたくなる。

▶澁澤氏の健在な頃の危険でかつ、魅惑的な響きであったが、それがなんとも既製品化された言葉(そして行為も?)になってしまったのか。

▶澁澤氏は自由奔放の本当の喜び、快楽主義の真髄を垣間見させてくれる。やはり本を読んでみないとわからないことが多い。

岡本太郎の言葉もそうだが、ちんけな生き方にケチをつけられているようで、少し、いやかなり居心地が悪い。

▶まあ、自分こそが常識人だと思っている人ほどかなりつまらん生き方してるんだなと心底思う。他人に批判されたっていいじゃないって思う。

 

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫)