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生きていく読書

読書を生きていく糧に。そして理解しあえる世界に。

【読書】 岡田尊司「愛着障害の克服」

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克服しようと読んでみた。安全基地は家内が引き受けてくれることになる。両親はすでに変えようがないから、もう何も期待しない。そして、愛着障害の連鎖はしないように肝に銘じる。しかし、なかなか試練の道である。

 

私の両親を含めた家族は共感に乏しい家族だった。込み入った話はさける が、同級生が火事で死んだときに私が落ち込んでいた時も、父親は「そんなことで!オーバーな!」と憐みの言葉さえかけてくれなかった。

一言愚痴を言おうものなら、「俺の時なんかもっと酷かったぞ!云々…」と自分の話をしだす始末。母親も全くフォローもなく、私は家族で心を許して話せる場を失っていった。

この本では「安全基地」という言い方で、子供が安心していられる場を示している。

それは母親でも、兄弟でもいいのだが、残念ながら私には安全基地が全くなかったのだ。だから、子供の頃から自分のことをさらけ出すのが怖かったし、またさらけ出さずに何も言わないこと、無表情にいることが自分を守る予防線であったと思う。

いまでも両親には本心は語れない。語ることで共感してもらえるという期待も希望もなからだ。傍から見ると、ひょっとしたら不幸かもしれない。

しかし、愛着障害という側面から見ると、そういう境遇で苦しんでいる人は多いと思う。親との関係だけではなく、子供との関係で悩んでいる人にも「愛着障害」というアプローチは何らかの効果を生むのではないかと思う。

悲しいことに、私は両親への恨みはいまだに消せないでいるが、自分の中の恐怖や自己否定感は妻の力を借りながら、克服していこうと思っている。