音を読む 本を聴く

イトウの音と本の綴織

【読書】 エンデ「モモ」 ほか

 エンデ「モモ」

モモ (岩波少年文庫(127))

モモ (岩波少年文庫(127))

 

 時間に追われているとお嘆きに貴兄に。

なかなかきっかけがなく読んでいなかったが、やっと読めて感無量。

時間泥棒により、無表情無感情になってゆく大人子供、灰色になっていく街。モモは一人になりながらもみんなの時間を取り戻してゆく。効率化の名のもとに時間を身を切るように削っていく現代社会へ大いなる批判と感じる。まさに時間時間に追われる現代社会そのもの。いつから効率よく仕事ができる人間が有能だということになったのだ?

それでも大切なことは身近なこと。人の他愛もないお話を聞くというゆとり、気持ちがあるかということ。

モモはひとの話を聞くだけでその人が幸せになれるという類まれな特技を持っていたのである。でも、それはモモだけじゃなく、きっと自分にもできると思う。

 

あと読んだ本。

 

日本国憲法 (ハルキ文庫 い 17-1)

日本国憲法 (ハルキ文庫 い 17-1)

 

 

 

2時間でおさらいできる世界史 (だいわ文庫)

2時間でおさらいできる世界史 (だいわ文庫)

 

 この2冊は速読しながら復習するのにピッタリ。しばらくは毎日めくって行こうと思う。