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イトウの音と本の綴織

ジンマン&チューリヒトーンハレのマーラー第6番

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マーラー

交響曲第6番(悲劇的)

デイヴィッド・ジンマン指揮

チューリヒトーンハレ管弦楽団

 

久々にCDレビューです。

ジャケットはジンマン&チューリヒトーンハレBoxのものより。

初出のSACDハイブリッドのものを持ってましたが、Boxで出たので単品買したのは売却していまはこちらのBoxで聴いています。

 

20代の頃はこの曲、サッパリ心に響いてこなかったのですが、暗黒の炎が燃え盛るようなテンシュテットのCD録音で開眼、それからこの曲がしばらくはマーラー交響曲の中では大好きな曲になってしまいました。

 

ジンマンの演奏はテンシュテットとは真逆。徹底的にマーラーの音楽を緻密に丁寧に描いていく感じ。

第4楽章の二度のハンマーでさえも美しく打ち鳴らされます。

とにかく美音。チューリヒトーンハレのオケとホールを存分に活かしたマーラー

個人的にはテンシュテットのような情念が燃え広がるような演奏に肯首しますが、ジンマンの演奏を聴くと、なるほど純音楽的に聴くならこれもありかと思います。

ジンマン&チューリヒトーンハレの録音はベートーヴェンから始まり、シューベルトシューマンブラームスマーラーリヒャルト・シュトラウスとドイツロマン派はほぼ網羅まで行なってますが、昨年ハルサイも発売してた記憶もあるのでどこまでできるのやら。

個人的にはハイドン交響曲の演奏を聴きたかったコンビではあります。

 

Great Symphonies.The Zurich Years 1995-2014

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