ヒリヤード・アンサンブルのオケゲム
オケゲム(1410-1497)
・ミサ・プロラツィオーヌム
・うるわしき救い主のみ母
・めでたし女王、あわれみ深きみ母
・けがれなき神のみ母
・アヴェ・マリア
・めでたし女王、あわれみ深きみ母
ヒリヤード・アンサンブル
デイヴィッド・ジェイムズ(カウンターテノール)
アシュリー・スタッフォード(カウンターテノール)
ロジャーズ・カーヴィー=クランプ(テノール)
マーク・パドモア(テノール)
ジョン・ポッター(テノール)
マイケル・ジョージ(バス)
デイヴィッド・ビーヴァン(バス)
ポール・ヒリアー(バリトン、指揮)
録音時期:1988年9月
イギリスの名コーラスグループ、ヒリヤード・アンサンブルによる、フランドル楽派マスター・ワークスからの1枚。
録音時期は少し古いが、演奏は文句なし。ルネサンス初期フランドル学派の筆頭であるオケゲムによる有名な(とは言っても古楽の世界での話だが)ミサ、モテット。
古い音楽だからといって単純な音楽ではない。ヒリヤードだから美しく聴こえるが、アマチュアが演奏すると途端にわけのわからないゲンダイオンガクみたいになってしまうから不思議だ。
ともかく、そういうわけで、なかなかオケゲムの曲のまともな演奏を生で聴くことができない。
だからこうして優れた録音が残っていること自体が貴重かつ大きく評価されなければならない。
ここ1年ばかりキリスト教とヨーロッパの思想、歴史について関心を持っている。ヴォルテールの寛容論を目下読書中、もう一度世界史を今の目線から問い直してみると、宗教の影響が多分にあると感じる。それは日本人が感じている以上に大きいものであるはずだ。