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イトウの音と本の綴織

【読書】 ミランダ・ジュライ 「いちばんここに似合う人」

今日もゆるく読書。

 

 

ミランダ・ジュライいちばんここに似合う人

 

いちばんここに似合う人 (新潮クレスト・ブックス)

いちばんここに似合う人 (新潮クレスト・ブックス)

 

 ネットでも評判が良かったので読んでみた。

短編集であり、精神的に負荷がかかる内容でもないのだが....

短篇ならではのとんがった瞬発力、ドラッグ、通奏低音のように響く性欲、どこにもみんな仲良しだとか健全であれなどという道徳的な示唆などみじんもない。

むしろ孤独で矮小な人間模様が各編に満ち満ちていて、これが今を反映しているとすれば、それはそれで(前向きに)寂しいと感じる。とくに妹を紹介すると言って結局出てこなかった「妹」という作品のオチはひときわ寂しさを味わえでグッドだった。

 

 島田裕巳「3種類の日本教

 日本の価値観が異なる集団が3種類存在する。

1サラリーマン系 2自営業・自由業系 3公務員・教員系 だという。

このどこに自分が属しているのかを見極めることが大切だという。

私は、家は1サラリーマン系、大学は2公務員・教員系、就職は1サラリーマン系になったが、この本を読んで、実は3自営業・自由業系ではないかと思った。