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イトウの音と本の綴織

【日記】2018年7月21日昼 CDをプレーヤーで聴くのとFLACファイルで聴く違い

▶︎昨日はすわ熱中症かと思ったほど昼から夜の体調が悪く、さっさと仕事を早退して家で寝ていた。幸い重症に至らず今朝にはそこそこに回復している。

▶︎音楽の音源をCDリッピング、ネットダウンロードでFLACでデータ化している。やりながら気づくことが多い。

▶︎古い録音でも現代の録音より劣っている音源ばかりでない。録音エンジニアやレコード製作者によっては現代の技術を凌駕しているのではないかというものが多くある。これはあらためて驚くべきことである。

▶︎例えば今、ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ウィーンフィルワーグナーワルキューレ第1幕」をネットからパブリックドメインとしてダウンロードしたFLACファイルで聴いている。1957年10月28日~30日録音というステレオ初期の録音である。私は以前この音源のCDを所有していたのでよくわかるが、圧倒的に今回聴いたFLACファイルの方が音楽的にまとまっており、オケの美音と指揮者の大きな音楽のうねりを感じることができる。歌手の声も歪みなく、現代の録音であるといっても判らないかもしれない。

▶︎むしろ現代の音楽が失ったものを感じるという上で言えばこれだけ音楽の遺産を享受できる時代になったというのは大きな喜びである。

▶︎これからはCDを上回るハイレゾ音源だ!アナログレコード回帰!と音楽業界は叫ぶ。音楽を愛する者からすれば素晴らしい音楽をつくるアーティストがたくさん活躍していい音楽を残して欲しい、それを応援するだけだ。ハイレゾだろうとアナログだろうと、いい音楽はちゃんと残るし、それに値しないものは近いうちになくなる。

▶︎アナログレコードは完全に音のニッチな趣味として残ると思う。しかし明らかに保存性が高いのはデジタルである。あとはそれを新旧に関係なく体系化して遺す事である。ここまでインターネットが発達してくれば、あとは見識を持った人間が常にいる事、つまりいい音楽を評価できる人間がいるという事が重要だ。

▶︎手持ちのCDをFLACファイルにリッピングしているが、これがまた時間がかかるので正直ネットからダウンロードしたほうが速い。高速でリッピングできるCDドライブは高価だし、まあ地道にやります。

いつもお世話になっているサイトは以下です。ありがたく音源を聴かせていただいております。

www.yung.jp