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生きていく読書

読書を生きていく糧に。そして理解しあえる世界に。

【読書】「愛着障害」「新・リーダー論」

▶休日の土曜日、快晴。カミさんを車で職場まで送り、帰宅して読書の時間。昼寝もできたので、かなり精神的にも安らぐことができた。

 

愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)

愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)

 

 ▶この本を読んで、私は完全に愛着障害であることを知る。

▶子供のころから親から否定されバカにされ、気の小さい子供の烙印を押され、時に屋根裏部屋に手足口を縛られ放り込まれた記憶がどんどん溢れてきて憎悪と悲しみでいっぱいになった。

▶患っている精神疾患の原因になっているのでは?と常々思っていたのだが、誰からも(特に親)「そんな子供の頃のことを大人になってから引き出されても」という否定意見ばかりだった。

▶妻から勧められたこの本によって、自分の歪められた心の根源がやはり幼少期にあったのだと悟った。

▶この本によれば愛着障害の人は日本人の3割ほどがその傾向にあるという。だから決して特殊なものではない。が、生まれてから成長するまでに育てられた親や養育者の関係がその後の人格や行動を決めていくならば看過できない高い割合である。

夏目漱石太宰治川端康成種田山頭火谷崎潤一郎ジャン・ジュネジャン・ジャック・ルソービル・クリントンバラク・オバマ、スティーヴ・ジョブズ…。彼らもまた愛着障害の人と解される。

▶誤解してはならないのは愛着障害が才能を開花させたのではなく、本人が苦しんだ中でそうせざるを得なかった、文章に書かずにはおれなかった、思想家、社会事業家として歩まざるを得なかった、という点である。著名人でなくても、愛着障害が原因で苦しんでいる人はたくさんいるはずである。

▶ふと、いじめについても思う。学校や職場でのいじめ、パワハラ、こうしたことが起こるのもいじめる側やパワハラする側に愛着障害がみられるのではないか、ということである。学校でのいじめは昨今様々なところで取り上げられるが、いじめをする側の行動心理や背景についてはあまり語られていないように思う。

ジャン・ジュネが盗癖やいじめを行った背景には実母に乳児のころに遺棄され、里親からの愛情を一身に受けたいがためにエスカレートしていったものだと解される。

▶子供時代の心の傷を引きずっていると言うのは正直、大人げないと自分自身についても思う。しかし、子供時代を振り返れば振り返るほど様々なことが自分の心に影を落としているのを気づくのである。

▶人間は人それぞれに育った環境が違うので、色々なケースを見ていくのが、いいのかもしれない。この本は続編があるので、くわしくはそちらを読んでまた感想を書こうと思う。

 

 

 

▶現代の世界情勢を語らせるのならこの二人は欠かせない。シリーズ第3弾。

▶「新・戦争論」「大世界史」と読んでこれ。平和=格差か、平等=戦争か、という2択に現代が収斂されてきつつある指摘が印象的。

▶トランプ新大統領出現がポピュリズムの象徴的な事件だったとすれば、アメリカ人が政治に変化を求めている人間が過半数いるということになる。

▶さて日本については政治・経済のリーダーの薄っぺらさを指摘する。

▶そこで今後どうすべきかというところまでで、やや尻切れ。シリーズはまだ続きそう。今度は日本での教養のありかたの考えを読みたい。