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イトウの音と本の綴織

【読書】 アタリ「ちゃぶ台返しのススメ」

 

「ちゃぶ台返し」のススメ

「ちゃぶ台返し」のススメ

 

ジャック‣アタリが「ちゃぶ台返し」?派手なピンクの表紙に突飛な邦題。要は国家、他者などにせいにして頼る<甘受者=要求者>にはなるな。今日の世界は耐え難い。もはやだれかがどうにかしてくれるという段階ではない。今こそ私たち一人一人が自分で対処すべき時である。本の中盤は偉人伝的なものなので流して読み、第1部と第4部を熟読。疾患を持っている私でもこの社会でやれることをあきらめずに探してみよう。何度も挑戦してみよう。そんな気になった。

 

<自分になる>ということ。

<甘受者=要求者>になり、社会や他者の言いなりになってくほど<自分になって>いかない。

世界は国家権力が弱くなり、無政府化している地域(ソマリア化)がある。そこまでいかなくても、国家が介入して統率を摂るどころか、社会保障すら薄くなっていく現状、いつまでも国家に甘受すべきではない。アタリは言う。

第4部では<自分になる>ための五つのステップが提案される。

1.疎外を認識するー人には限界がある

2.自分を大事にし、周囲からも大事にされるー人には尊重される権利がある

3.他社に何も期待しないー人はそもそも孤独な存在である

4.唯一性を自覚するー人は自分の人生しか生きられない

5.自分を見出し、人生を選ぶーすべての人が、見出されるべき天才である

 

まずは、1の自分が他者から支配されていることを自覚しないとダメだな。

病気持ちだから仕事ができない、というのは私の今の最も疎外を感じていることだと思う。まず、自分が今できるのは何か、じっくり考えてみよう。