千葉大学合唱団東海市特別演奏会
とりあえず書いておかなければと思い、iPhoneより投稿。
2016年8月14日 東海市芸術劇場
手抜きになったもので、スイマセン。
詳しい曲内容は上記ブログさまよりご覧ください。私が書くより読み応えがあるかもです。
もう20年以上もなるか、高校であれだけやっていた合唱、浪人時代を経て大学に入学、もう合唱はいいかな〜と思っていた一回生の冬。
高校時代の同じ部活の友人が先輩が歌ってる千葉大学合唱団の定期演奏会に行かないか?と誘われた。あっちは島根でこっちは愛知。演奏会は昭和女子大人見記念講堂。金はないが暇はある。大垣発の東京行きの夜行列車に青春18切符で行きましたわ。
確かあの時は青島広志アレンジの昭和の歌を連ねたシアターピース。それから結局4年間千葉大学合唱団の定期には通いました。結局、大学合唱団に入って、無い知恵絞りながらシアターピースもどきをやりましたわ。
私がこの4年間千葉大学合唱団で観たのは
青島広志 曲がりかどの歌
青島広志 星から届いた歌
林光 鼠たちの伝説
と記憶している。
その間もその後も
ラヴェル(青島広志編)子供と魔法 を合唱団ボイスフィールド、宇都宮大学混声合唱団の2回
青島広志編の昭和の歌のシアターピースを宇都宮ジンガメルで
観ており、合唱劇(シアターピース)を、痛く感動させてもらった。この場を借りて深く御礼申し上げます。
特に広島の夏に聴いた宇都宮大学のタロウの樹は顔が涙でグチャグチャになった名古屋に帰ってきた深い記憶にあるもの。
その時タロウを演じた素晴らしいアルト(だったと思う)の赤坂さんは今は立派な指導者となり、千葉大学合唱団のボイストレーナーもなさっているとの事。
…と書いていると、キリがなくなるのでこの辺にして、こんな経緯があるので今回の千葉大学合唱団の目当ては
私は最終プログラムの
池辺晋一郎作曲
合唱(混声)のための探偵劇
歌の消息
の感想になります。
台本、演出が加藤直さんという、実はこんなに観てきたのに直さんの演出の生の舞台は初めてというのだから更に期待は膨らむ。映像から見る直さん演出は絶対観ている人にクエスチョンマークをつけてくれるからだ。
これは要するに最終的にはこの舞台は観た人の感じ方に委ねますという形なのだ。
今回の舞台演出、台本すべてが期待通り、期待以上だった。
歌がここから、自分からなくなったらどうなる?どこへ行ってしまう?その疑問符をどんどんと観客に突き付けてくる。
千葉大学合唱団の個々がそれを探しながら歌って演じるという趣向。正に合唱のための探偵劇なのだ。
演劇や舞台(特にアングラな 笑)を嚙ったことのある人ならわかると思うが、決して大団円ばかりではない、時になんでこの結末⁉︎というのもある。
今回の結末は結局闇の中。というかきっと歌を失ってしまった私自身に答えの欠片があるのだろう。
で私の歌は何処に?
全然演奏会の評価じゃないか。
千葉大学合唱団の表現は合唱という枠を超えて一人一人が表現者として歌っていたと思います。多少のぎこちなさ、後半の声の疲れ、ハーモニーの乱れ、あったと思います。
でもそれ以上に歌う意志を非常に感じたものでした。
私は音程やハーモニーが決まった時の合唱の素晴らしさも知っているつもりですが、その前にひとりの表現者の自覚、意志がまず先立つのではないかと。
20数年ぶりに千葉大学合唱団の舞台を観て改めて感じた次第です。