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イトウの音と本の綴織

【読書ログ】2017年2月に読んだ本

2017年2月は目標100冊(再読含む)達成。

冊数読めばいいわけではないが、多読をしたいので、とりあえずの目標100冊を目指した。多読の効用はいかに。

 

2017年2月の読書メーター
読んだ本の数:100冊
読んだページ数:25922ページ
ナイス数:2418ナイス

学問の方法 (岩波文庫)学問の方法 (岩波文庫)感想
本当は卒論で取り上げたかったヴィーコ。大学の教官はもっとビッグネームを取り上げなさいと言ったのでやめた。でも結局ドイツ人教官についてイタリアのペストのことをやったので出来の悪い卒論になってしまった。ヴィーコにしておけばよかったんだ!
読了日:2月1日 著者:ジャンバッティスタヴィーコ
セルフ・コーチング入門<第2版> (日経文庫)セルフ・コーチング入門<第2版> (日経文庫)感想
ザックリ読み。電車の中で読んだ。10回ほど。
読了日:2月1日 著者:本間正人,松瀬理保
日本国憲法 (ハルキ文庫 い 17-1)日本国憲法 (ハルキ文庫 い 17-1)感想
何度でも読みます。ショックだったのは両親が共に日本国憲法を読んだことがないということが分かったことだ。
読了日:2月1日 著者:伊藤真
1万円起業 文庫版1万円起業 文庫版感想
前読んだときは、リアリティがなかったが、今回はかなり実感が湧いてきた。
読了日:2月1日 著者:クリス・ギレボー
学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)感想
諭吉さんの鋭さに脱帽。何度でも読みたい。
読了日:2月1日 著者:福澤諭吉
新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO)新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO)感想
10回通読。こういう古典書を読むと情報量が多いこと多いこと!君主論の解説本やビジネス本がたくさんあるが、やはり原書(翻訳だが)を読むことを一番先にした方がよいな。あと君主論を読んだらプラトンの「国家」も読みたくなった。
読了日:2月2日 著者:ニッコロマキアヴェリ
現代社会100面相 (岩波ジュニア新書)現代社会100面相 (岩波ジュニア新書)感想
100タームの現代の諸問題を2ページで解説。2000年出版なので古さは否めないが、過労死自殺がこの頃から話題にしているのはなかなか鋭い。
読了日:2月2日 著者:鎌田慧
国家〈上〉 (岩波文庫)国家〈上〉 (岩波文庫)感想
上下巻ともに5回通読。対話篇なので読みにくいことはないが、分量が多い(上下で1000頁)のと、歴史的背景の理解も必要。多読必須
読了日:2月2日 著者:プラトン
国家〈下〉 (岩波文庫 青 601-8)国家〈下〉 (岩波文庫 青 601-8)感想
上下巻読む前に、下巻末の解説をまず読むと全体の見通しがつくのでオススメ。
読了日:2月2日 著者:プラトン
ユートピア (岩波文庫 赤202-1)ユートピア (岩波文庫 赤202-1)感想
早朝読書で10回ほど通読。ユートピアと言えば昔いたコントコンビを思い出す。モアが描いているユートピアとはいわゆる桃源郷的なものではないということ。結構リアルな理想国家を提示している。プラトンの「国家」のあとに読むとなかなか興味深い気づきが得られた。
読了日:2月3日 著者:トマス・モア
人間不平等起源論 (光文社古典新訳文庫)人間不平等起源論 (光文社古典新訳文庫)感想
10回通読。ホッブズやロックを大批判しているが、ロックもホッブズも読んでいないから全然わからない。近いうちに読んでおこう。
読了日:2月3日 著者:ジャン=ジャックルソー
エミール〈上〉 (岩波文庫)エミール〈上〉 (岩波文庫)感想
一応10回通読。もう少し何度か読みたいが、中下巻を先に読んだ方がいいかなという感じ。
読了日:2月4日 著者:ルソー
ティファニーで朝食を (新潮文庫)ティファニーで朝食を (新潮文庫)感想
表題作読了。どう読んでも映画のヘップバーンのイメージではない、主人公ホリー‣ゴライトリー。でも自由奔放な生き方、性差を超えていわゆる「ヒール」的な魅力のある女性。映画は見ていないが、映画しか見ていないで原作を読んでいない人はかなり驚くに違いないと思う。
読了日:2月4日 著者:トルーマンカポーティ
どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫)どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫)感想
エミール中巻で息苦しくなったので私のデフォルト本のこれを再読。何回でも同じ本を読むことが大事。高速大量回転がキーワード。ちょっと読みづらい本は背表紙だけを見る(積読)だけでも読書になる、と。読書に決まったスタイルはない。本の内容すべてをわかろうとはしなくていいし、逆にわからないから何度も読もうとするわけだ。今日も気楽に読書しましょう。
読了日:2月5日 著者:宇都出雅巳
「言葉」があなたの人生を決める「言葉」があなたの人生を決める感想
この本も私のデフォルト本。再読。下手な成功本を読むより数万倍はこの本には価値があると思っている。あえて欠点を言うなら、すべてきっちり書いているので、突っ込む余地がないこと。まあ、本の通りアファメーションをすればいいんだけれど。
読了日:2月5日 著者:苫米地英人
シェア [ペーパーバック版]―<共有>からビジネスを生みだす新戦略シェア [ペーパーバック版]―<共有>からビジネスを生みだす新戦略感想
10回通読。もっと細かく読みたいが、格差社会と言われる現代を乗り切るキーワードが「シェア」なのかもしれない。発想は昔からあるが、それに現代のテクノロジー、AIなどにもつなげるといろいろと可能性が広がりますね。
読了日:2月5日 著者:レイチェル・ボッツマン
夜と霧 新版夜と霧 新版感想
再読。以前は強制収容所での人々の絶望が衝撃的な印象だった。今回読み直すと、こんにち、様々な虐待や非人道行為にさらされている人々についても同じ心理状況かもしれないと思えた。この本は何度も繰り返し読み読み手が、くりかえし社会へ還元するものがあると思う。私も何かできるのでは。人類の必読書。
読了日:2月5日 著者:ヴィクトール・E・フランクル
自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫)自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫)感想
再読。もう何度も読んで、何度もどやされる。自分らしく生きるなんてちんけなこと言っていないで人間らしく生きればいい。エゴな幸せなんていってないで、世界の惨状とつながっていることを感じよ。岡本太郎にできて、自分にできないことはない、という気概を持て!
読了日:2月5日 著者:岡本太郎
生の短さについて 他2篇 (岩波文庫)生の短さについて 他2篇 (岩波文庫)感想
10回通読。深読みしていないが、これも何度も読んでいきたい。新訳だからか、比較的読みやすい文章だと思う。
読了日:2月6日 著者:セネカ
悪童日記 (ハヤカワepi文庫)悪童日記 (ハヤカワepi文庫)感想
これはすごい小説だ。第2次大戦のハンガリー。田舎に預けられた双子の男の子がつけた日記を読む、というかたち。無論戦時のこと故、不条理や悲惨、暴力、死などが語られるが、驚くほど明晰な双子は淡々と自分たちのことを考え、決して他人の考えに惑わされない。自分たちの考えに基づき盗みも殺しもやるが人助けもやる。語調がこども的なので決して読みにくくない。むしろ読者層は広げてあるように書いてある。ストーリーとしても滅法面白い。しかし、書かれていることは人間のぶざまで、無慈悲で、しかしあくまで尊厳をもった姿ではないだろうか。
読了日:2月7日 著者:アゴタクリストフ
最貧困女子 (幻冬舎新書)最貧困女子 (幻冬舎新書)感想
貧困についての本。石井光太さん湯浅誠さんや堤未果さんのものは読んでいたが、今回は鈴木大介さんのルポルタージュ。最貧困女子は性風俗産業に取り込まれていく。特に知的障害がある女性、それに類する障害を持つ女性が多くみられるという。この国も他の国同様、貧困の病巣は深い。もっとじっくりと考えねばならない。私自身の問題としても。
読了日:2月7日 著者:鈴木大介
堕落論 (新潮文庫)堕落論 (新潮文庫)感想
再読。浪人生時代から何度か読んでいるが、またもや新たな発見があり、ちょっと深読みしたいところ。堕落論、日本文化史観は20代のバイブルだと思っていたが、40代になった今もバイブルだ。
読了日:2月8日 著者:坂口安吾
本を読む本 (講談社学術文庫)本を読む本 (講談社学術文庫)感想
古典書、教養書の読書術の元祖?的名著。どうやったらアダムスミスの国富論が読めるか、マルクス資本論が読めるか、一時はあきらめていた時期もあった。いろいろ読書して、そういった書も決して読めないわけではないとわかり、今は読書がさらに楽しくできている。この「本を読む本」はそういった教養書・古典書の読み方も指南してくれているので、もっと早い段階で読めばよかったと思った。読書術系の本を読むならまずこの本から読むといいと思う。
読了日:2月9日 著者:J・モーティマー・アドラー,V・チャールズ・ドーレン
コモン・センス 他三篇 (岩波文庫 白 106-1)コモン・センス 他三篇 (岩波文庫 白 106-1)感想
再読。アメリカの源流を読む。イギリス人のトーマス・ペインがイギリス王室を厳しく批判している勇気ある内容だ。今から考えるとアメリカが植民地であえいでいるということ自体が想像しにくいが、この本を読むといかにイギリスに搾取されていたかがわかる。資源大国の押しの強いアメリカだが、過去はイギリスからの独立、南北戦争、そして今は…。ジェイムスの「プラグマティズム」も読んでアメリカの源流の理解を深めたい。
読了日:2月9日 著者:トーマスペイン
道徳感情論 (講談社学術文庫)道徳感情論 (講談社学術文庫)感想
2年ほど前に購入して積読。なぜか国富論よりも前に購入している。昨日今日と目次(ものすごく長い)とあとがき、本文の順でざっくり読み。本も文庫とは言え600頁以上あるので、細かく読むのは一生がかり。楽しい。感情についての考察がなされていると受け取っている。「美醜をめぐる我々の観念に対する慣習や流行(ファッション)の影響について」という妙にいまどきにもありがちなところもあるのでそこをまず読んでみる。目次を読むだけでも興味をそそられる。大著であるから、本当に読み終わるのはいつなのかな。
読了日:2月10日 著者:アダム・スミス
世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫)世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫)感想
日本は宗教というものに無知で誤解している。その意味で日本は世界で稀有な国であることがまず自覚するところから始まる。世界の宗教の概略をつかまえ、その社会的な位置づけを示す。大学での講義をまとめたものなので、本当にわかりやすい。ここからコーランや、聖書、仏典へ行くとさらにいいかもしれない。
読了日:2月10日 著者:橋爪大三郎
「言葉」があなたの人生を決める「言葉」があなたの人生を決める感想
再読。ゴール設定についての注意の部分を特に熟読。ゴール設定が具体的に、そしてより抽象度が上がり、ノットノーマルに仕上がってきた。
読了日:2月11日 著者:苫米地英人
決定版 日本のいちばん長い日 (文春文庫)決定版 日本のいちばん長い日 (文春文庫)感想
終戦の前日から当日8月15日の玉音放送までの1日を1時間ごとの時系列で記述されたもの。無論、美化することには慎重にならないといけないが、大臣たちの苦悩、天皇陛下の決断、敗戦を認めない軍部下層からのクーデター、無条件降伏への道のりは予想以上に険しかったことがわかる。自刃する大臣や軍人が多かったのが衝撃的。よく言えば武士道精神にも通じる行為だが、むやみに命を放り出すことに私は疑問を感じる。苦しくても生きてこそ責任を取るのがリーダーであり、リーダーは戦争を繰り返さないことを考えるべきだと思う。
読了日:2月11日 著者:半藤一利
これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)感想
5回通読。この本のキモは、現代の正義とをめぐる問題を哲学・経済学・政治学と様々な観点から問い直し、今に生かすことを説いていることだと思う。アリストテレスの哲学を現代のリアルな事例と照らして考える部分は、古典書を読み、それをどう生かすかという視点から見ると非常に興味深い内容だ。
読了日:2月12日 著者:マイケルサンデル
近代科学を超えて (講談社学術文庫)近代科学を超えて (講談社学術文庫)感想
27年ぶり?再読。大学の講義の教科書として用いたもの。とりあえず以前読んだから読み直しは楽だろうと思っていたら大間違い。まず、科学の知識のストック不足を自覚した。ほとんど理解できなかったが、科学の知識はもう少し欲しいと思った。学生時代この本を本当に読んでいたのだろうか。当時の私の書き込みがされているが、その書き込みの内容も謎な呪文のように見える…。
読了日:2月12日 著者:村上陽一郎
本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)感想
再読。本好きの人の話は読んでいて面白いので、つい読んでしまう。出口氏と私とでは読書方法は異なるし、考え方も違うが、それでも異なるところが参考になる。
読了日:2月12日 著者:出口治明
読書力 (岩波新書)読書力 (岩波新書)感想
再読。文庫100冊、新書50冊を大学4年間で読みこなす。そのくらいは読んでいるんじゃないか?と思う私。現在の大学生はそんなに読まないらしい。と言いつつも私もどこまで読書をしていたのやらよく覚えていない。講義に出るより図書館で本をよく読んでいたような気がするが…。それはともかく、齋藤氏、読書についてはかなり熱い思いがあるようで、読書しなくなった日本人に警鐘を鳴らす部分は多々ある。齋藤氏のすごいところはちゃんと大学で読書の仕方を学生に伝授しているところだ。私はそこまで指導されるのは正直嫌だが…。
読了日:2月12日 著者:齋藤孝
この人を見よ (光文社古典新訳文庫)この人を見よ (光文社古典新訳文庫)感想
ニーチェの自伝的入門というべきか。ツァラトゥストラを読んで、わからないことがあったので(というかわからないことだらけ)、この本を読むとすこーしだけ理解の端緒がつかめた。ニーチェだから一筋縄ではいかないが、自作品の解説も兼ねた内容なので、ニーチェ理解には必ず読んでおいた方がいいと私は思う。丘沢静也氏の訳はかなりわかりやすい。
読了日:2月13日 著者:フリードリヒニーチェ
賃労働と資本 (岩波文庫)賃労働と資本 (岩波文庫)感想
再読。もっと読みたい。
読了日:2月13日 著者:カールマルクス
代表的日本人 (岩波文庫)代表的日本人 (岩波文庫)感想
再読。速読で6,7回ほど。
読了日:2月13日 著者:内村鑑三
クロックサイクルの速め方 ~脳が2〜32倍速になる特殊音源トレーニングCD付~クロックサイクルの速め方 ~脳が2〜32倍速になる特殊音源トレーニングCD付~感想
再読。読書、人生の在り方も考えさせる。
読了日:2月13日 著者:苫米地英人
それをお金で買いますか (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)それをお金で買いますか (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)感想
なんでも金で買う・解決する。それでいいのか?読者に考えさせる本。
読了日:2月14日 著者:マイケル・サンデル
ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方 (PHP文庫)ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方 (PHP文庫)感想
単に本が早く読めることに満足しない。その先へ。今の職業とは別の人のためにできる職業を目指すこと。
読了日:2月14日 著者:苫米地英人
道をひらく道をひらく感想
ビジネスマンの基本というより、人としてどうあるべきかという道徳的な内容だと思う。しかし、最近こういうことを言う人、書く人は少ないな。
読了日:2月15日 著者:松下幸之助
日本国憲法 (ハルキ文庫 い 17-1)日本国憲法 (ハルキ文庫 い 17-1)感想
再読。日本国憲法を読むと今の日本がどれだけ憲法から逸脱した行為を許しているのか、わかる。で、皆様は憲法は読んでますか。読んでいれば、本当の意味でなぜパワハラはいけないのか、貧困をなくすべきなのか、わかると思う。
読了日:2月15日 著者:伊藤真
どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫)どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫)感想
定期的再読。読むのではなく見る。大量に高速に何度も読み返す。慣れが必要。
読了日:2月15日 著者:宇都出雅巳
1万円起業 文庫版1万円起業 文庫版感想
ゴール設定ができたので、再読してみた。自分の中にまだアイデアは育っていない感じ。また時間をおいて読み直そう。
読了日:2月15日 著者:クリス・ギレボー
勝っても負けても 41歳からの哲学勝っても負けても 41歳からの哲学感想
再読。著者曰く、「私の文章はわからないとよく言われる」そうだ。私はわからないとは思わない。でも考えないとわからないのかもしれない。わからないのは考えることが苦手か、考える習慣のない人なのかもしれない。哲学だからと言って難しいことを考えるわけではない。普段当たり前だと思っている、いわゆる常識を疑い、考えることなのだ。多くの人は、常識を疑わない。疑うことを知らないから、節分の時に恵方巻をほいほい買って食べるのだ。って最後の文は蛇足でした。
読了日:2月15日 著者:池田晶子
ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2)ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2)感想
再読。エネルギーあふれる言葉に圧倒。読んでいてこちらが怯んでしまうほど。
読了日:2月16日 著者:ニーチェ
【新版】小さな会社★儲けのルール【新版】小さな会社★儲けのルール感想
個人事業主、零細企業を経営している人の現代のバイブル的本。前評判が良かったので読んでみた。具体例も多く、すぐに応用実践できるヒントがいっぱいある。厳しい話もあるが、事実だからそれはしっかりと明記してある部分も好感が持てた。私は今起業しているわけではないが、これから自分がどうなっていくかまだ分からないので、視点を広げるために読んだ。すでに独立して事業をしている人にはきっと有効なヒントが含まれていると思う。おすすめ。
読了日:2月17日 著者:竹田陽一,栢野克己
ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)感想
悪童日記の続編。海外に逃亡した双子の一人クラウスを待つリュカ。文体は簡素ながら物語は前作より複雑になっていく。登場人物の誰もが濃いキャラクターであり、一筋縄ではいかない人ばかり。物語の最後になると、え?と読み手の立ち位置がわからなくなる顛倒が起きる。またもや続々篇を読まなくては読者としては落ち着いてられない。「第三の嘘」へつづく、か…。
読了日:2月17日 著者:アゴタクリストフ
大人のための読書の全技術大人のための読書の全技術感想
再読。いまさらながら、読書は大人として必須の行為のように思える。深く幅広い意味での娯楽のため、そして知識や教養を深めるため。
読了日:2月17日 著者:齋藤孝
政治無知が日本を滅ぼす政治無知が日本を滅ぼす感想
小室直樹。まだ昭和の時代の著書だから、日本の総理大臣もかなり前の名前が出る。角栄とか。内容は現代にも十分通じる。現代日本の「政治倫理」やマスメディアの「政治家叩き」がいかに的外れかを、始皇帝ヘロデ王ヒトラースターリンの例を挙げて説明している。決してアカデミックな論調ではないし、過激な発言も多いが、毒も牙も棘もない善良さを良しとする空気が蔓延する今こそ、こうした書物は読むに値するのではないかと思う。清濁併せのむ、そういうのが政治というものだという堂々とした提言と受け取った。
読了日:2月17日 著者:小室直樹
聖書を読む (文春文庫)聖書を読む (文春文庫)感想
ざっと一読してみた。私はキリスト教、聖書になじみがないので二人の対談本ならば理解が進むかと思ったが、聖書を読んでいるのが前提の二人なので、むしろ私には理解が難しい内容だった。やはりまずホンモノの「聖書」を読むことが先だなと思った。
読了日:2月18日 著者:佐藤優,中村うさぎ
国富論 国の豊かさの本質と原因についての研究(上)国富論 国の豊かさの本質と原因についての研究(上)感想
ザックリと5回通読。論文なので目次で構成を確認しつつ読んでみている。超有名な経済学の名著だが、訳も良いのか割とすんなり読める。ただ、まだ慣れないので内容はさほど入ってこない。ま、古典はあせらず何度も読もう。
読了日:2月18日 著者:アダム・スミス
国富論 国の豊かさの本質と原因についての研究 (下)国富論 国の豊かさの本質と原因についての研究 (下)感想
5回通読。疲れた~。下巻だけで500頁あったので読後感は充実。しかし経済学の古典書はほとんど読んだことがなかったので、まだ理解が追い付かない。でも読んでやろうという気概が自分にまだあると確認できたので、まずは自分を褒めよう。もちろん再読再再読、必須。
読了日:2月18日 著者:アダム・スミス
政治無知が日本を滅ぼす政治無知が日本を滅ぼす感想
再読。ヒトラー、ネロ、則天武后、歴史に残る人物から学ぶ部分は多い。ただ残虐な行為をした人物、としてだけではなく、トップに上り詰めたその手腕も見なくては。
読了日:2月19日 著者:小室直樹
人生が変わる読書術人生が変わる読書術感想
人生は変わらない(笑)。しかし読書の様々な楽しみ方があるということを教えてくれる。かるいムックです。
読了日:2月19日 著者:吉田裕子
夢をかなえる方程式 (Forest2545Shinsyo 43)夢をかなえる方程式 (Forest2545Shinsyo 43)感想
ルー・タイスのコーチングを苫米地氏がわかりやすく説明している。アファメーションのやり方も具体的に示している。印象的だったのは、エフィカシー(自己能力の評価)を高く持つ。なんでもいいからオレはすごいんだ!ということの意味を論理的に説明しているところがいい。
読了日:2月19日 著者:苫米地英人
自分で考える勇気――カント哲学入門 (岩波ジュニア新書)自分で考える勇気――カント哲学入門 (岩波ジュニア新書)感想
カントの著作を通じて自分で考えることの意味を説く。ジュニア新書なので、周囲の同級生、大人に流されがちになる学生(中学生、高校生?)が対象だろう。あえて周囲から飛び出して自分の頭で考える「勇気」を出してほしいというのが著者からのメッセージかと思う。学生でなくても社会人でも自分で考えないで周囲に流される人はたくさんいる。カントの哲学に触れることで改めて自分で考える重要性を確認した。カント読もう。
読了日:2月19日 著者:御子柴善之
セルフ・コーチング入門<第2版> (日経文庫)セルフ・コーチング入門<第2版> (日経文庫)感想
再読。コーチングの本。ルー・タイスの手法とは少し違うが、エッセンスは一緒。自分でコーチングする具体例、ワークまでついている。夜ワークをやってみる。
読了日:2月20日 著者:本間正人,松瀬理保
新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO)新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO)感想
再読。もう少し読み込みたい。
読了日:2月20日 著者:ニッコロマキアヴェリ
世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫)世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫)感想
再読。儒教の部分を最も気にしながら読んだ。ユダヤ教の歴史も気になるし、興味深く感じた。
読了日:2月20日 著者:橋爪大三郎
「言葉」があなたの人生を決める「言葉」があなたの人生を決める感想
再読。何度も読んで、ゴールを何度も書いて書き換えて、どんどん色々な発想が湧いてきた。非常に実践的な本。
読了日:2月20日 著者:苫米地英人
40歳から「差がつく」生き方40歳から「差がつく」生き方感想
アダム・スミス国富論を読んだときに、国の豊かさはお金そのものではなく、お金を生み出せる労働力、生産力をもった人そのものだという内容があった。それを個人に当てはめると、自分の意志でどんどん学び成長し、生産性を高めること、結果が出せる人材になる事ということだと思う。とはいえ、それは会社のため、とか自分のためという小さな満足を得ることとではなく、もっと大きな夢、ゴールを持って生きていくことなのだと思う。この本はそうしたことを気づかせてくれる。
読了日:2月20日 著者:苫米地英人
いま戦争と平和を語る (日経ビジネス人文庫)いま戦争と平和を語る (日経ビジネス人文庫)感想
歴史をしっかりと見ることは、未来のためでもある。昭和史の語るうえで最重要項目の太平洋戦争。ただ感情的に戦争はダメだと言うのではなく、ちゃんと史実、資料にあたって理解する。テレビなどのメディアが感情的に戦後70年を語るのに惑わされちゃいけない。冷静にしっかりと歴史を見る。それが重要。
読了日:2月21日 著者:半藤一利
誰も書かなかった ダンテ『神曲』の謎 (中経の文庫)誰も書かなかった ダンテ『神曲』の謎 (中経の文庫)感想
神曲を読んでいるので参考のため読んだ。。確かにこれを読むと神曲の背景や成り立ちがわかり、よい。しかし、このような文庫を読む人少ないような気がする。そもそも日本人で神曲を読んでいる人は少ないと思うので。
読了日:2月21日 著者:ダンテの謎研究会
幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)感想
幸福学、って新興宗教の話ではない(苦笑)。幸せという一見主観に見えることも、様々な観点から考察すると様々なことが見えてくる。日本のGDPが増えても、日本人の幸福と思える感情は横ばいだし、自由時間が多いから幸せという人は意外に少ないし。要するにお金、余暇ではないものに幸せを見出すこともあるということだ。特に財産は人を幸福にするという考えは国によってかなり異なる。否定的なのはアメリカ、イギリスなど、肯定的なのは日本、ロシア、中国。そのほか興味深い調査・分析・提言がいっぱいあるので、おすすめ。
読了日:2月21日 著者:前野隆司
肩こり・首痛は99%完治する―“緊張性頭痛”も“腕のしびれ”もあきらめなくていい!肩こり・首痛は99%完治する―“緊張性頭痛”も“腕のしびれ”もあきらめなくていい!感想
この本を読むと、自分の首はストレートネックだとわかった。緊張性頭痛もあるし、メンタル疾患も抱えている、その原因が首にあるということを知った。意識的に顎を引く。テニスボールで矯正する。早速やってみよう。
読了日:2月21日 著者:酒井慎太郎
職業としての政治/職業としての学問 (日経BPクラシックス)職業としての政治/職業としての学問 (日経BPクラシックス)感想
再読。10ページ目で衝撃。トロツキー の「すべての国家は暴力を根拠としている」の言葉をウェーバーは名言と言っている。わたしたちはこの言葉をよく考えなければならない。暴力が正当な意味で認められるのは国家だけなのだ。だから沖縄で今行われている行為も国家だから許されるのだ。ウェーバーの定義によると。
読了日:2月21日 著者:マックス・ウェーバー
大衆の反逆 (ちくま学芸文庫)大衆の反逆 (ちくま学芸文庫)感想
以前から読みたかった本。昨今のポピュリズムの関連からも読むきっかけになった。とりあえず5回通読。意外と難解な部分は少なく、すっきり読めた。もう少し理解を深める必要はある。
読了日:2月22日 著者:オルテガ・イガセット
読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 (知的生きかた文庫)読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 (知的生きかた文庫)感想
再読。読書はアウトプットも大切なのは同感。しかし、まずはインプットのほうが大事と私は思っている。著者は1日1冊、私は1日5冊読んでいる。ビジネス書に重点をおいているようで、古典を重視する私とはやや異なる。
読了日:2月22日 著者:藤井孝一
続・下流老人 一億総疲弊社会の到来 (朝日新書)続・下流老人 一億総疲弊社会の到来 (朝日新書)感想
「死ぬまで働き続けるしかない」と私も漠然と考えていた。この本を読んだら、その発想はおかしい、隷属的な考えだと思い始めた。詳しくは読んでいただくしかないが、高齢社会もカネ次第という現実。また、「働かざる者食うべからず」「自己責任」こういう考えが日本人の頭の中にべったりと張り付いている。病気や高齢になったら別に働かなくても衣食住が足りる公的給付(現物給付が理想)を受けられてもいい、みんなが互いに支えあうような社会システムに変革が必要だと。なぜなら政治も経済もそもそも「人」が生きてこそのものだから。
読了日:2月22日 著者:藤田孝典
永遠平和のために (岩波文庫)永遠平和のために (岩波文庫)感想
再読本。紛失してしまって再び買った。こんなに読みにくかったかな、と以前の記憶はほとんど役に立たない。20年以上前に読んだものだから当然か。いわゆる「今の常識」から考えると、戦争だらけの現状の経験則から、完全な平和なんて無理じゃね?と思う人が多いが、カントの思想の中核である、ア・プリオリつまり経験則によらず、観念的な理想「平和」を唱えることが実は大切なことだと言っているのだと思う。
読了日:2月22日 著者:カント
強く生きるために読む古典 (集英社新書)強く生きるために読む古典 (集英社新書)感想
プルーストレヴィ=ストロースドストエフスキーマンスフィールドヘーゲルカミュ法然カフカマルクス・アウレリウス。「できそこない」のためのブックガイド、という筆者の正直な戸惑いや決意、様々な経験の中で読んできた古典本を紹介する。紹介すると言っても、主観的主情的な内容で、むしろそれが一編の小説のように心に響く。なんとも優しく、ナイーブであることか。こういう読み方もあるという心持ちはありかな。
読了日:2月22日 著者:岡敦
マーラー (河出文庫)マーラー (河出文庫)感想
作曲家マーラーについての吉田秀和氏の随筆的記録。あまりマーラーの音楽がメジャーではない頃からの視点から書かれているので、私の思う熱狂さと比べるとかなり冷静。曲の細かいアナリーゼもありさすが吉田先生と思わせる。演奏家についてもいろいろ書かれているが、バーンスタインシノーポリレヴァインはいいが、テンシュテットが出てこないのは個人的に納得がいかない!
読了日:2月23日 著者:吉田秀和
中高年がキレる理由 (平凡社新書)中高年がキレる理由 (平凡社新書)感想
確かにキレる人は多いし、キレる理由もわかる。キレないでいることはこの本にも書かれているが、過去の栄光やこだわりを吹っ切れるかどうかで決まると思う。それと、やっぱりたくさん読書して多様な考えを身につけるのが一番の対処法だと私は思う。
読了日:2月23日 著者:榎本博明
リンカーン演説集 (岩波文庫 白 12-1)リンカーン演説集 (岩波文庫 白 12-1)感想
読書家の出口治明さんが著書で薦めていたので読んでみた。リンカーンと言えばゲティスバーグ演説奴隷解放令、と至極基礎的な知識しかもっていないが、どちらもちゃんと読める。「人民の、人民による、人民のための、政治を地上から絶滅させない。」あたかもリンカーンが目の前で語っている錯覚に陥り、背筋がゾクゾクした。
読了日:2月23日 著者:エイブラハム・リンカーン
Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲 (講談社文庫)Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲 (講談社文庫)感想
ほとんど今のJポップは聴かないので、ここで知るかぎりの歌詞は確かに難解で哲学的。aiko椎名林檎ミスチルはギリギリ聴いたか。ゲスの極み乙女。は完全にアウェー。いきものががりのYELLは合唱曲になっているのでこれだけはなんとかわかる。その他計15曲から引き出される哲学的な問い。カント、バタイユパスカルヤスパース。などなど。いきものががりでニーチェが出てくる。Jポップで深読みしたい人には面白いかも。私には却って難解すぎる。
読了日:2月23日 著者:戸谷洋志
仕事が変わる哲学の教室仕事が変わる哲学の教室感想
哲学の考え、思考方法などを仕事に生かす・応用しようというもの。でもこの時点ですでに「役に立つ」という哲学のみを選択しているということになる。これでは仕事が主で哲学が従という関係になってしまっているような…。だから、出てくる哲学もプラグマティズム弁証法など。決してニーチェは出てこないだろう。哲学する行為を考えるならば、仕事という小さな枠を超えたもっと大きな抽象度の高い壮大な思想を読んでみたい。って、原典を読めってことか。
読了日:2月24日 著者:小川仁志
ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)感想
再読。いろいろな読み方ができると思うが、ソクラテスは冤罪だと思う。冤罪とは考えなかったのだろうか。悪法も法なりとは言うものの、それ以前に法の解釈をソクラテスはどう考えていたのだろうか。疑問は深まるばかりである。
読了日:2月24日 著者:プラトン
スッタニパータ [釈尊のことば] 全現代語訳 (講談社学術文庫)スッタニパータ [釈尊のことば] 全現代語訳 (講談社学術文庫)感想
あえて、講談社学術文庫の版で読んでみた。5回通読。内容は濃いので、何度も読むことをする本。原始仏教の最も釈尊に近い教えであるからか、日本の仏教の教えとは違い、どちらかというとキリスト教のイエスが言った教えのような合理性を感じた。
読了日:2月24日 著者:
旧約聖書 創世記 (岩波文庫)旧約聖書 創世記 (岩波文庫)感想
読んでみた。ノアの洪水、アダム、カインとアベルバベルの塔、知りたいエピソードが多い。10回ほど通読したがまだ読みたりないので近いうちに再読したい。
読了日:2月24日 著者:
弓と禅弓と禅感想
再読。禅を文章で表現すると難しい。禅は言葉ではなく体験としてあるのだろうか。まだわからないことばかり…。
読了日:2月24日 著者:オイゲン・ヘリゲル
速読勉強術 (PHP文庫)速読勉強術 (PHP文庫)感想
宇都出さんの速読関連で読んでみた。高速大量回転は勉強に応用するのも有効。簿記の勉強に応用するかな。
読了日:2月25日 著者:宇都出雅巳
日本国憲法 (ハルキ文庫 い 17-1)日本国憲法 (ハルキ文庫 い 17-1)感想
何度でも読む。憲法は我々国民の権利や自由を守るために国家を縛る道具なのだ。国民は憲法を守る義務はない。読むとわかる。トロツキーマックス・ウェーバーが言っていた「国家は暴力を根拠にしている」という言葉から憲法を読み直すと、国家の危険性は火を見るよりも明らか。憲法は国家を監視するのだ。
読了日:2月25日 著者:伊藤真
アファメーションアファメーション感想
コーチングの名著。ものすごく簡単でものすごく深い。かなり詳細に書いてあるので、何度も繰り返し読み、実践していきたい。
読了日:2月26日 著者:ルー・タイス
カント入門 (ちくま新書)カント入門 (ちくま新書)感想
カントの哲学のエッセンスを凝縮してある。カントというと難解すぎるという勝手なイメージを作り上げていたが、いやそうでもないぞ、むしろコペルニクス転回などは今も常に自分自身の思考判断には必要な考え方だと思うようになった。
読了日:2月26日 著者:石川文康
だいじょうぶ だいじょうぶ (講談社の創作絵本)だいじょうぶ だいじょうぶ (講談社の創作絵本)感想
絵本。おじいじちゃんと孫のあまりの優しさに泣けちゃう。
読了日:2月26日 著者:いとうひろし
史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち (SUN MAGAZINE MOOK)史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち (SUN MAGAZINE MOOK)感想
積読からようやく解放。3回ほど通読。西洋編は既読。著者の力強くわかりやすい文体語調は変わらず。しかし東洋哲学は理詰めでないので文字から解説するのはなかなか骨が折れたのではないかと察する。分量も多いので、大枠を掴んでみただけだが、かなり読みごたえもあるし、東洋哲人をかなり理解できる本だと思う。文庫版も出たようなので、そちらで読んでもいいかも。力作です。
読了日:2月26日 著者:飲茶
バタイユ入門 (ちくま新書)バタイユ入門 (ちくま新書)感想
なかなかバタイユの解説本がなかったので、読んでみた。小説・眼球譚の強烈な印象から性的倒錯、淫蕩生活のいわば反道徳人間というイメージがあったが、それは間違いではないようだ。が、ニーチェヘーゲルの哲学からの影響と超克、ハイデガーとの関係、戦争後の政治的な主張…守備範囲は思いのほか広かった。なかなか一筋縄ではいかない人物だが、眼球譚以外の著書、無神学大全、エロスの涙あたりも読みたくなった。
読了日:2月26日 著者:酒井健
世界と闘う「読書術」 思想を鍛える一〇〇〇冊 (集英社新書)世界と闘う「読書術」 思想を鍛える一〇〇〇冊 (集英社新書)感想
再読。読書術というより、ふたりが各ジャンルのおすすめの本を語り合うというもの。どちらも相当な読書家ゆえ、紹介される本も冊数はもちろん内容も濃い。
読了日:2月26日 著者:佐高信,佐藤優
未来のだるまちゃんへ (文春文庫)未来のだるまちゃんへ (文春文庫)感想
かこさんの絵本は絵本を読んだことがある人ならだれもが知っているだろう。戦前から戦後にかけて起こった出来事とその思いをつづった本。特に子供に対する目は温かく、大人や政治には非常に厳しい。震災や原発問題にも触れ、かこさん自身も責任を負っていると言う。
読了日:2月26日 著者:かこさとし
世界とつきあう心得 海外旅行からビジネスまで世界とつきあう心得 海外旅行からビジネスまで感想
いただき本。海外旅行へ行く人はかなり役立つと思う。言葉や話題のマナーから語学、ホテルの選び方、入出国の際の要領…至れり尽くせりの内容。
読了日:2月26日 著者:植山周一郎
子どもが育つ魔法の言葉for the Heart子どもが育つ魔法の言葉for the Heart感想
いただき本。子供にかける言葉がシンプルに書かれている。子供の感性、やりたいことを否定しない、など至極まっとうな内容。実践している親ばかりならもう少し社会が変わっているように思うのだが…親の方に多くが問題があるということに気づかないような事例が多いような気がする。印象論だけれど。
読了日:2月26日 著者:ドロシー・ローノルト
ターシャ・テューダーの言葉 特別編生きていることを楽しんでターシャ・テューダーの言葉 特別編生きていることを楽しんで感想
いただき本。いわゆるシンプルライフでナチュラルに生きてはいかがでしょう?という言葉と写真の数々。息抜きに読むと気持ちが安らぐ。
読了日:2月26日 著者:ターシャテューダー
「何から読めばいいか」がわかる 全方位読書案内「何から読めばいいか」がわかる 全方位読書案内感想
いただき本。ジャンル別何から読めばいいかがわかる本。歴史、思想、日本文化、仕事、科学。私は科学の本をあまり読んでいないので、科学のジャンルを参考にした。他のジャンルもこういう本があるのかと自分の盲点を突くものが多かった。
読了日:2月27日 著者:齋藤孝
昭和二十年夏、僕は兵士だった (角川文庫)昭和二十年夏、僕は兵士だった (角川文庫)感想
戦地へ行った人の話には敵わない。なんでも経験した話が真実とは限らないが、この本からは人間の根源な情動がありありと伝わってくる。
読了日:2月27日 著者:梯久美子
入試現代文で身につく論理力 頭のいい人の考え方 (青春新書インテリジェンス)入試現代文で身につく論理力 頭のいい人の考え方 (青春新書インテリジェンス)感想
入試現代文を通じて論理的思考を学ぼうという実践トレーニング。著者の出口汪さんの教え方はさすがに予備校講師であっただけに、非常に明快だ。小難しく考えなくて明快に考える。
読了日:2月27日 著者:出口汪
木を植えた男木を植えた男感想
ひたすら荒れ地に何万もの木を植えつづけた男の壮大な物語。淡々と語られているだけなのに圧倒的な人間の気高さとスケールの大きさを感じさせる。サンテグジュペリに似た印象。ネタバレにはしない。文章が短いので、図書館でもいいので読んでみることをお勧めします。でも、買っちゃうかも。
読了日:2月27日 著者:ジャンジオノ
白鵬のメンタル 人生が10倍大きくなる「流れ」の構造 (講談社+α新書)白鵬のメンタル 人生が10倍大きくなる「流れ」の構造 (講談社+α新書)感想
印象に残った部分。才能は生まれつきというより、性格や論理的な思考力、言語表現能力にも寄っているということ。性格の素直さや、考える力を持っていること、感覚を言語化できることなど、後天的に得られるものもある。メンタルの話がメインになっているが、私は上記の部分に興味が行った。
読了日:2月27日 著者:内藤堅志
呼び覚まされる 霊性の震災学呼び覚まされる 霊性の震災学感想
東北学院大学金菱ゼミ「震災における死」がテーマ。花巻・気仙沼タクシードライバーの体験した霊体験、身内の死を受け入れられず自責の念にさいなまされる人、ご遺体捜索活動に専心する消防団の義勇精神(しかし、あまりの凄惨な状況に精神的な疲労を募らせる)、様々な視点から考察される。ついさっきまで一緒に話をしていた人(親や子、友人など)が突然の災害によって亡くすことがどれだけの喪失感を持つことになるか。テレビ・新聞では見えてこない現実の死に向き合う人々の葛藤がこのフィールドワークの成果から知ることができる。
読了日:2月28日 著者:
ハイデガー哲学入門──『存在と時間』を読む (講談社現代新書)ハイデガー哲学入門──『存在と時間』を読む (講談社現代新書)感想
いきなりハイデガー存在と時間」入門本。正直、元ネタのハイデガーをまだ読んでいないので理解は進まない。ただ、著者のあとがきがよい。大学文系学部改廃の話題が書いてある。哲学科なんて全世界的に縮小を迫られているみたいで、それ系の大学教員は生き残りをかけて必死らしい。理系出身者が多い学長連中は文系研究には無理解だとか。
読了日:2月28日 著者:仲正昌樹
茶の本 (岩波文庫)茶の本 (岩波文庫)感想
岡倉覚三(天心)が欧米向けに英語で書いた本の日本語訳(ややこしい)。欧米諸国民よ、アジア・日本をなめるなよ!と書いている(と思う)。そして、茶の湯の本質を簡潔に書いている。道教と禅道は茶道に通じている。私が読み取った限りでは、茶道は哲学でもあり、芸術でもあり、神秘主義的な儀式とも言えるのかもしれない。利休の最期の話でこの本は終わる。これが日本文化精神だ!とドヤ顔な岡倉を見る思いだ。
読了日:2月28日 著者:岡倉覚三
ポピュリズムとは何か - 民主主義の敵か、改革の希望か (中公新書)ポピュリズムとは何か - 民主主義の敵か、改革の希望か (中公新書)感想
今月の100冊目。ポピュリズムを単に大衆迎合主義というネガティブな認識しかなかったが、話はそんなに単純なものではないようだ。アメリカのトランプ大統領の誕生をはじめ、西欧・ラテンアメリカ諸国では反イスラム、反ユダヤ、反エリートなどを掲げたポピュリズム政党が席巻している。日本でも過去に中曽根政権、イギリスではサッチャー政権もポピュリズムだと言われる。ともかく世界はサイレントマジョリティを含め、大きな変化を求めていることは確かなようだ。
読了日:2月28日 著者:水島治郎

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